【XRPニュースまとめ】現物ETF承認期待が98%に!企業採用ブームも到来 (2025/6/7-13)
2025年6月第2週、暗号資産XRPを取り巻く環境は、市場の期待感を一気に押し上げるニュースで溢れました。特に、米国でのXRP現物ETF承認への期待が最高潮に達し、複数の大手企業によるXRPの準備資産採用が相次ぐなど、大きな興奮に包まれています。この記事では、この1週間に報じられたXRP関連の重要ニュースを、専門用語も分かりやすく解説しながら、投資家の皆様にお届けします。
1. XRP現物ETFへの期待高まる – 承認確率98%との観測も
今週最大のニュースは、米国におけるXRPの現物ETF(上場投資信託)承認への期待が急激に高まったことです。BitwiseやGrayscaleなど複数の有力な資産運用会社が、合計9本以上のXRP現物ETFを申請。これを受け、情報市場サイトでは2025年末までの承認確率が98%にまで跳ね上がりました。 1
背景には、5月下旬にCMEグループ(シカゴ・マーカンタイル取引所)がXRP先物取引を開始したこともあります。市場では「年内にETFが承認され、機関投資家の巨大な資金が流入し価格が高騰する」というシナリオが現実味を帯びています。一部のアナリストからは「承認後に価格は20ドル超へ高騰し、その後90%暴落する」といった、強気ながらも警戒を促す予測も出ています。
“The present time has a similar structure! Biblical move to $25, then historical crash.”
(今の相場構造は2017年に似ている!聖書級の暴騰で25ドルに到達し、その後歴史的な暴落が来るだろう。)– ある市場参加者のXでの投稿
ポイント解説
XRP現物ETFへの期待感はピークに達し、市場では強気と警戒の声が交錯しています。ETFが承認されれば、機関投資家からの大規模な資金流入が見込まれます。しかし、期待が先行している分、承認後には利益確定売りによる急落リスクも指摘されており、投資家は慎重な判断を求められています。
2. 大手企業によるXRP大量購入ブーム – 企業準備金へ相次ぐ採用
XRPを企業の公式な準備資産として組み入れる動きが加速しています。シンガポールの公開企業Trident Digitalは、最大5億ドル(約700億円)規模でXRPを準備金として保有する計画を発表しました。 6 これは、ビットコインを大量購入したマイクロストラテジー社の戦略の「XRP版」とも言えます。
元BitMEX CEOのアーサー・ヘイズ氏も「企業財務管理とブロックチェーン普及の転換点だ」と称賛しています。 9 実際、5月以降、中国やオーストラリア、米国の企業が相次いでXRPの準備金計画を表明しており、その総額は4億7,000万ドルを超えると推計されています。 10
ポイント解説
複数の上場企業がXRPを準備資産として大量に購入する動きは、XRPへの機関投資家の信頼の高まりを示しています。これにより市場に流通するXRPの量が減少し、価格の下支え要因になるとして、中長期的に注目されています。
3. Ripple社CEO「5年でSWIFTの14%をXRPが担う」と大胆予測
6月12日、Ripple社のブラッド・ガーリングハウスCEOが大胆な見通しを示しました。シンガポールで開催された開発者会議で、「今後5年で、国際送金ネットワークの巨人であるSWIFTの取扱高の14%をXRPが担う可能性がある」と発言したのです。 12
CEOは、XRPが異なる通貨の橋渡し役(ブリッジ通貨)となることで、従来の国際送金が抱えるコストや時間の問題を解決できると強調しました。この発言は大きな話題を呼びましたが、市場の反応は二分しています。
“There’s no reason whatsoever to use a volatile asset for transfers… Stablecoins are gonna capture all remittances… XRP is going where it belongs: 0.”
(送金のために価格変動の激しい資産を使う理由はない。ステーブルコインが全ての送金を奪い、XRPは本来あるべき場所、つまりゼロになるだろう。)– Redditでの批判的な意見 16
一方で、「流動性が低いマイナー通貨間の送金では、XRPのような中間通貨は有用だ」という擁護論もあり、期待と懐疑が交錯しています。
ポイント解説
Ripple社CEOの強気な発言は、XRPが目指す送金インフラとしての壮大なビジョンを示すものです。実現性については議論が分かれていますが、Ripple社が既存の金融システムに挑戦しているという点で、XRPへの注目が改めて高まりました。
4. Circle社のIPO成功が追い風に ステーブルコインに楽観論
米ドルに連動するステーブルコイン「USDC」を発行するCircle社が、6月5日にニューヨーク証券取引所へのIPO(新規株式公開)を果たし、株価が急騰する成功を収めました。 18
この成功を受け、Ripple社のガーリングハウスCEOは「暗号資産への投資家の関心の高さを示すものだ」と評価。さらに、「米国でステーブルコイン規制法案が夏までに成立する見通しで、業界にとって追い風が吹いている」との認識を示しました。 19
Ripple社自身も、独自ステーブルコイン「RLUSD」の発行準備を進めており、ドバイ金融庁からの使用許可を得るなど、グローバル展開を加速させています。 23
ポイント解説
ステーブルコイン分野に追い風が吹いています。Circle社のIPO成功と米国の規制整備への期待感から、業界全体で楽観的な見方が強まっています。これは、法定通貨と暗号資産をつなぐ役割を担うRipple社の戦略にとってもプラス材料となります。
5. XRP台帳がイーサリアム互換へ EVMサイドチェーンが本稼働間近
XRP Ledger(XRPL)上で、イーサリアムの強みであるスマートコントラクト機能を利用可能にする「EVMサイドチェーン」の正式ローンチが間近に迫っています。Ripple社CTOは、今四半期中に正式ローンチすると発表しました。 27
これが実現すれば、XRPL上でDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)マーケットなど、多様な分散型アプリケーションを展開できるようになります。テスト段階から高い関心を集めており、コミュニティでは「ついにXRPLがDeFi対応に!」といった期待の声で盛り上がっています。
ポイント解説
EVMサイドチェーンの登場は、XRPの用途を国際送金からDeFiの世界へと大きく広げる可能性を秘めています。他のブロックチェーンからの資金やユーザーを呼び込み、XRPエコシステム全体の価値向上につながると期待されています。
6. SNSで見る投資家心理 – 高揚と警戒が交錯
ここまでのニュースに対し、SNS上では熱狂的な支持から辛辣な批判まで、様々な反応が見られました。CEOの「SWIFTの14%を担う」発言には、前述のように厳しい批判が寄せられる一方、「マイナー通貨間の送金では可能性がある」と擁護する声もあり、議論が白熱しています。ETF承認による価格高騰観測に対しても、「歴史的な暴落が来る」という投稿に賛否が集まるなど、投資家の見方は一枚岩ではありません。
ポイント解説
XRPに関するSNS上の議論は、「超強気派」と「慎重派」に二分されています。好材料に沸き立つ声がある一方で、「楽観は危険だ」と戒める意見も根強く、投資家心理は大きく揺れ動いています。情報を多角的に捉え、冷静な判断をすることが重要です。
7. XRPが一時テザー(USDT)を抜き、時価総額3位に浮上
6月9日頃、XRPの価格が一時2.60ドル近くまで急騰し、時価総額でステーブルコインのテザー(USDT)を上回り、暗号資産全体の第3位に返り咲きました。 30
この背景には、これまでに述べたETFへの期待や企業の採用拡大など、複合的な要因があると分析されています。 31 この現象は長くは続きませんでしたが、XRPが再び「トップ3」入りした事実は、投資家の信頼感が戻りつつある象徴的な出来事として、コミュニティの士気を高めました。
ポイント解説
XRPが一時的にせよ時価総額3位になったことは、市場からの評価が高まった証と言えます。存在感を示したことで新規投資家の注目も集めましたが、価格変動は依然として激しく、短期的な動きに惑わされない注意が必要です。
8. オンチェーンデータに見る警戒信号 – 大口投資家の売り圧力
一方で、ブロックチェーン上のデータ(オンチェーンデータ)には、やや不穏な兆候も見られました。6月初旬の3日間で、「鯨(くじら)」と呼ばれる大口投資家が、時価約5.35億ドルにも及ぶ大量のXRPを売却していたことが明らかになりました。 33
また、ネットワークの活動量を示すアクティブアドレス数も、6月初旬に約68%も急減し、今年最大の落ち込みを記録しました。 35 これらのデータは、ポジティブなニュースの裏で、一部の投資家が静かに利益確定を進めている可能性を示唆しています。
ポイント解説
オンチェーンデータには注意信号も点灯しています。大口投資家の売りやユーザー活動の減少は、短期的な過熱感を冷ます動きと言えます。これは健全な調整局面と捉える声もありますが、市場の実需動向を見極めるため、引き続きオンチェーン指標を注視することが重要です。
9. その他トピック: DOGE言及や日本市場など
- ガーリングハウスCEOのDogecoin容認発言: かつてミームコインを批判していたCEOが、今回は「Dogecoinはエコシステムの一部を担っている」と一定の役割を認める姿勢を見せ、話題となりました。 36
- 日本市場の動向: 今週、日本発の直接的なニュースはありませんでしたが、海外の動向は日本の投資家コミュニティにも大きな影響を与えています。SNSでは「米国でのETF承認は日本市場にも追い風」といった期待の声が見られ、グローバルな材料が引き続き日本の価格にも影響を与える構図が続いています。
以上、2025年6月第2週のXRP関連主要ニュースでした。規制、技術、市場動向の全てが大きく動いており、期待と変動が入り混じる週となりました。最新情報を踏まえつつ、冷静な投資判断を心がけましょう。
参考文献:引用文献
- アナリストはETF承認確率98%で27ドルのXRP価格に注目 (Cointelegraph)
- Tridentが最大5億ドルに達する可能性のあるXRP準備金を発表 (Cointelegraph)
- Tridentが5億ドルのXRP準備金イニシアチブを計画 (Bitget News)
- アナリストによると、機関投資家の需要急増の中、XRPは5ドルへ (CoinDesk)
- XRPはSWIFTの取扱高の14%を奪う可能性があると、Ripple社CEOが発言 (CoinDesk)
- 「XRPは5年以内にSWIFTの取扱高の14%を奪う可能性がある」とRipple社CEOブラッド・ガーリングハウスが発言 (Reddit r/CryptoCurrency)
- CoinDeskのX投稿 (Twitter)
- Ripple社のブラッド・ガーリングハウス、Circle社のIPOは米国のステーブルコイン規制の前触れと発言 (CoinDesk)
- Ripple社のRLUSDステーブルコインがドバイ規制当局からDIFCでの使用を承認される (Cointelegraph)
- Ripple:XRP Ledgerは2030年までにSWIFTの流動性の14%を奪う可能性 (CCN.com)
- XRPが時価総額でテザーのUSDTを上回り3位に返り咲き (CoinGape)
- XRPがUSDTを上回り、時価総額は過去最高に (Blockworks)
- なぜXRPクジラの5億3500万ドルの売り越しは強気派への警告サインなのか (CCN.com)
- XRP価格予測 2025年6月:Rippleのトークンは5ドルに達するか? (The Crypto Times)
- Ripple社CEOガーリングハウス、過去の批判にもかかわらずDOGEが「定着している」ことを認める (CoinPedia)
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