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アメリカ 主要ニュース【2025年6月19日】…移民摘発強化で労働力不足が深刻化、他

【2025年6月19-20日】米国の主要ニュース:中東情勢緊迫化、最高裁はトランスジェンダー医療制限を支持

2025年6月19日から20日にかけて、米国では外交、内政、社会の各分野で重要なニュースが相次ぎました。中東ではイスラエルとイランの衝突が激化し、国内では連邦最高裁判所が社会的に大きな影響を与える判決を下しました。

連邦最高裁、トランスジェンダー未成年の医療を制限する州法を支持

(6月18日)
米連邦最高裁判所は18日、トランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)の未成年者に対する性別肯定ケア(ホルモン療法など)を禁じるテネシー州の法律を、6対3の保守派多数で合憲と判断しました。 4

この判決は、同様の法律を制定している他の州にも影響を与える可能性があり、当事者の家族からは「必要な医療が受けられなくなる」と不安や抗議の声が上がっています。 5 トランスジェンダーの権利を巡る司法判断として、大きな節目となる判決です。

移民摘発強化で労働力不足が深刻化

(6月19日)
トランプ政権は、不法移民の取り締まりを大幅に強化しています。ICE(米移民・関税執行局)に対し、1日あたり3,000人の逮捕という、従来比で約5倍の厳しいノルマを課しました。 6

この強硬策の影響で、各地の農場やレストランでは摘発を恐れて労働者が姿を消し、深刻な人手不足に陥っています。移民政策と経済現場の実態との間に大きな乖離が生まれており、今後の政策修正が課題となっています。

TikTok米国禁止措置の期限が再延長

(6月20日)
トランプ大統領は6月19日、中国企業ByteDance傘下のSNS「TikTok」について、米国での利用禁止の猶予期限をさらに90日間延長する大統領令に署名しました。 9

これは、同アプリに対する3度目の期限延長措置となります。本来、法律で禁止猶予は一度きりと定められており、繰り返し延長する今回の対応には、議会や専門家から法的根拠が薄いとの批判も出ています。米中対立が深まる中、人気アプリの行方が注目されています。

留学ビザ発給の再開と厳格化

(6月20日)
米国務省は、約1ヶ月間停止していた留学生ビザの発給を6月19日付で再開すると発表しました。同時に、安全保障上の新たな措置として、ビザ申請者に対しSNSを含むオンライン上の活動履歴を提出させ、審査を厳格化する方針も導入されました。留学生の受け入れと国家安全保障のバランスが、大きな議論となっています。

州議会議員襲撃事件の波紋

(6月19日)
6月14日にミネソタ州で州議会議員2名が襲撃され、州下院議員のメリッサ・ホートマン氏夫妻が死亡した事件の波紋が広がっています。トランプ大統領は、ミネソタ州知事に見舞いの電話をするつもりはないと述べ、その理由を「時間の無駄だ」と発言したことで、多くの批判を招いています。

スペースXの大型ロケット試験機が爆発

(6月20日)
6月18日深夜、テキサス州にあるスペースX社の施設で、次世代超大型ロケット「スターシップ」の試験機が燃焼試験中に爆発しました。同社のイーロン・マスクCEOは「重大な異常事象が発生した」と説明していますが、この事故による死傷者は報告されていません。スターシップは将来の月や火星への有人飛行を目指すロケットであり、開発計画への影響が懸念されます。

NHLスタンレー・カップ優勝と意外なハプニング

(6月19日)
北米プロアイスホッケーリーグNHLの2025年スタンレー・カップは、フロリダ・パンサーズがエドモントン・オイラーズを破り、2年連続で優勝を飾りました。しかし、祝賀パレードの最中に、興奮した選手らが誤って優勝トロフィーを一部損傷させてしまうという珍事が発生。この出来事は、全米のスポーツファンの間で大きな話題となりました。

イスラエルとイランの武力衝突が激化

(6月19日)
中東でイスラエルとイランの軍事衝突がエスカレートしました。イスラエル軍が19日未明にイランの主要な核関連施設を空爆し、これに対しイランは報復としてイスラエル南部の病院をミサイルで攻撃。この攻撃では、戦争で初めてクラスター弾(多数の小型爆弾を内蔵する兵器)が使用されたと報じられています。 1

この事態を受け、トランプ米大統領は今後2週間以内にイランへの攻撃に参加するかどうかを判断する考えを示しました。また、米国務省は在イスラエル米国大使館の非必須要員とその家族の退避を開始するなど、緊張が高まっています。 3


参考文献:引用文献

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